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尖閣諸島=釣魚諸島の歴史的経緯は?

 尖閣諸島=釣魚諸島の沖合で海上保安庁の追跡を振り切ろうとして巡視船に衝突し、海保に逮捕された中国漁船の船長の拘置が延長された。事件については、9月9日の段階で各紙が一斉に社説で報じている(▼1)。内容は今さら説明するまでもなく、(1)「逮捕は当然」であり(読売・朝日)、「日本の対応を非難する中国側に理はな」く(毎日)、「政府が「法令に基づき厳正に対処していく」(仙谷由人官房長官)としているのは当然」であり(東京)、むしろ「事件発生から逮捕まで半日近くかかったのは疑問」(産経)であり、(2)「ネット世論が混乱を煽(あお)った5年前の「反日」暴動を再現させるようなことがあってはなるまい」(読売)、「ネット上でも対日批判の書き込みが相次ぎ、北京の日本大使館前では抗議活動があった」(朝日、毎日・東京も同様)、「単なる違法操業でなく、漁船を装った情報収集や工作活動の疑いもある」(産経)などとして、(3)海上自衛隊と海保の連携の緊密化を主張し(読売、産経)、(4)実質的に中国側にのみ「自制」を求めるものである。

 9・18(「柳条湖事件」)の前日には、東京が「尖閣衝突事件 『反日』の暴走を防げ」、産経が「反日運動 中国は邦人の安全を守れ」という社説を掲げているし、産経は今日(9月20日)も社説(「尖閣漁船事件 組織的な背景を解明せよ」)で、事件に対する日米安保の発動の必要性まで主張している。

 これまた今さらながら私が不気味に思うのは、事件に関する日本政府の対応やマスコミの報道を「左」から批判する見解が、ほとんどまったくないように見えることである(▼2)尖閣諸島=釣魚諸島の帰属問題は、日本の中国侵略の歴史と、その責任の不履行と切り離して論じることはできない(▼3)のだから、事件が領土問題ですらないという前提に基づいた日本政府の対応やマスコミの報道や、事件を単なる領土問題(の延長)であるかのように語る言説が蔓延している状況に対して、日本の左派が異議を唱えないとすれば、左派自らが掲げている(はずの)戦後補償や反歴史修正主義などの主張は、どれほど説得力を持つことができるのだろうか。

 例えば、天木直人氏は日本政府の「腰砕け」ぶりを「屈辱的な対中外交」であるとして非難し、それを批判しない「メディアの自滅」を嘆いているが、これに対する反論はほとんど見られないようであるし、典型的な<佐藤優現象>推進ブログである「低気温のエクスタシーbyはなゆー」(▼4)では、「日本右翼が騒げば騒ぐ程、相手の思う壺に頭から激突する愚の骨頂。まあ、利敵行為自体が日本右翼の習性だけど」(強調は引用者による)と書かれている。ここでは「日本右翼」はアジアの「反日」という共通の「敵」を打倒する(?)ための無能な「味方」として表象されているのである。実際、このブロガーは、「尖閣諸島で軍事衝突の場合でも米軍は日本に協力する義務がない!」「日米間の正式外交文書「尖閣諸島紛争に米軍は介入する義務がない」」などとして、産経の「無能」ぶりを手堅くフォローしている。もちろん、佐藤優らは従来の左派以上に「有能な味方」であると見なされているわけだ(▼5)

 それにしても、朝日ですら事件を「戦争の記憶が残る日中間の主権問題」として報道しているというのに、尖閣諸島=釣魚諸島の歴史的経緯(日本の侵略責任)を語ろうとする日本人左派がほとんどいないように見えるのは、やはりどう考えても不吉である(というか「はてブ」などを見ても事件そのものがスルーされているようである)。上のブロガーの産経フォローは、日本がアジアに対する侵略責任を果たさず、アジアの民衆に敵対している限り、左派を含む日本人マジョリティが日米安保を否定することは(でき)ない、ということを端的に教えてくれているわけだが、日本の左派の大半が、「反日」を肯定してアジアと連帯することで、戦後補償を実現したり反歴史修正主義を実践したりするのではなく、「反日」を否定して国内の右派と連携することで(「オール・ジャパン」)、それらの主張の空洞化に邁進していることは、今ではごくありふれた現象ですらある。そのことを改めて見せつけてくれたのが、以下の「フォーラム」だろう。

 法学館憲法研究所:「辻井,東郷,小森が縦横無尽に語る,歴史和解と東アジア共同体」
 http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20100830.html

 この件については次回に述べる。


▼1 以下、一部リンク切れ。

 読売新聞:「尖閣沖衝突事件 中国人船長の逮捕は当然だ」
 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100908-OYT1T01232.htm 

 朝日新聞:「尖閣 争いの海にせぬ知恵を」
 http://www.asahi.com/paper/editorial20100909.html

 毎日新聞:「中国人船長逮捕 粛々と厳正な捜査を」
 http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/archive/news/20100909ddm005070113000c.html

 東京新聞:「尖閣違法操業 船長を「英雄」にするな」
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010090902000056.html

 産経新聞:「中国船領海侵犯 すぐに逮捕すべき事案だ」
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100909/crm1009090425001-n1.htm 

▼2 ただし、「上」から批判する「超左翼」は存在する(強調は引用者による)。


 領土問題って、実際には解決するのは難しい。戦争以外の方法で解決した例はほとんどないし、今の時代、戦争が起こせるわけもないし。〔中略〕

 大事なことは、相手側の主張に対して、支持はしなくていいが、「そういう根拠で主張しているのか」と理解することではないか。それが理解できてると、冷静になれる。〔中略〕

 つまり、尖閣が日本の領土だということは、現行の国際法が適用されるという条件、範囲でのことだということ。国際法が別の基準であれば、異なった結論もあり得るということ。

 そのことをよく理解していれば、「何の道理もないことを中国は主張している!!」と、熱くならずに済むのではないか。「お気の毒ですけど、現行の国際法上、どうしようもないんです」と同情できるのではないか。どうなんでしょう。


 超左翼おじさんの挑戦:「領土問題の論じ方」
 http://chousayoku.blog100.fc2.com/blog-entry-567.html

 「領土問題」は戦争で解決できるそうです。それって普通、侵略って言いません?

▼3 例えば井上清著『「尖閣」列島――釣魚諸島の史的解明』(現代評論社、1972年)など参照。本書はネット上でも読むことができる。

 井上清:『「尖閣」列島――釣魚諸島の史的解明』
 http://www.mahoroba.ne.jp/~tatsumi/dinoue0.html

 とはいえ長いので、ざっと要約する。

(1)明治維新以前の日本・琉球の尖閣諸島=釣魚諸島に関する文献(林子平『三国通覧図説』など)は、いずれも中国の文献に依拠したものであり、尖閣諸島=釣魚諸島を中国領としている。

(2)台湾侵略の拠点として尖閣諸島=釣魚諸島に目をつけていた日本政府は、1885年、沖縄県庁に尖閣諸島=釣魚諸島に関する調査を内密に命じた。沖縄県庁は、尖閣諸島=釣魚諸島は清国領らしいので、公然と占領するのは得策ではない旨報告し、井上馨外務卿もこれを受け入れた。

(3)日清戦争で勝利が確実になった1985年1月、日本政府は尖閣諸島=釣魚諸島の領有を秘密裏に閣議決定した。尖閣諸島=釣魚諸島が「尖閣諸島」と名づけられたのは、閣議決定から5年後の1900年だった。閣議決定の内容は1952年まで公開されなかった。

(4)日本の敗戦後は米国が尖閣諸島=釣魚諸島を軍事占領し、1951年のサンフランシスコ講和会議(中国代表は招聘すらされなかった)でも米軍による支配が追認された。なお、日本政府は早くも1970年には、尖閣諸島=釣魚諸島海域で操業する中国・台湾の漁船を海上自衛隊に威嚇・妨害させていた。

(5)1972年に米国が尖閣諸島=釣魚諸島を沖縄の一部として日本に「返還」すると、中国政府はこれを当然非難したが、日本政府はこの海域に出入国管理令を適用するなど、尖閣諸島=釣魚諸島の領有を既成事実化しようとしてきた。

 同書の出版から6年後の1978年の日中平和友好条約で、尖閣諸島=釣魚諸島の帰属問題が「棚上げ」され、基本的にはそれが現在まで続いているのは、このような歴史的経緯による。

【9/22 追記】一部訂正しました。

▼4 「佐藤優」、「鈴木宗男」、「小沢一郎」といったキーワードでブログ内を検索していただければ一目瞭然だろう。たいていのエントリーは転送・転載にすぎないが、まずは量に圧倒されるし、その後は質に驚愕する。もっとも、『週刊金曜日』(佐高信)で免疫ができているから今さら驚かないと言われればそれまでではある。


佐藤優を敵にするようじゃ左翼も限界だねぇ。逆にこっちに取り込んでしまうという気概がなけりゃ、いつまでたってもオナニー運動でしかないぞ左翼は。


 「「〈佐藤優現象〉に対抗する共同声明」に対抗する動き」
 http://alcyone.seesaa.net/article/134652318.html


最高裁による有罪確定は政敵潰しの特捜(政権)と一体化した不公平な裁判所による偏向判決であり、The International Covenant on Civil and Political Rightsの個人救済条件「条約締結国における個人が、不当な人権侵害を受け、その国における救済手段が尽くされた時」に該当するはずである。


 「鈴木宗男議員らは国連人権高等弁務官に個人救済を申請せよ」
 http://alcyone.seesaa.net/article/162307278.html


今までツイッター上でB層とかB層政治家という言葉を使うのを躊躇してました、また愚民という言葉もしかりです。しかしメディアが完全に意図してB層とB層政治家を制している現状を思うと、もはやBと言う表現なくして言い尽くせない状況となって来ました。


 「〔代表選〕小沢惨敗の一因はやはり「(世論を動かす)B層対策」の欠落」
 http://alcyone.seesaa.net/article/162697640.html

▼5 当然ながら、佐藤優は尖閣諸島=釣魚諸島を領土問題としてすら見なしていない。


 尖閣諸島での中国人逮捕は全く適正です。海上保安庁は自分たちの仕事をきちんとしている。これに関しては外交上の配慮は一切要りません。

 どうしてかと言うと日本の国内問題だからです。中国だって中国の国内法に違反した日本人を死刑にしているじゃないですか。

 日本の法律に違反した人に対しては、どの国の人であろうと適正な形での対応をしていく。海の上でその仕事をするのは海上保安庁ですから、粛々と普通の仕事をしているだけの話です。これはやりすぎでも何でもありません。極めて適正です。

 日本の領土問題はいくつあるのか、みなさんよく勘違いしています。北方領土と竹島と尖閣諸島問題だと。

 しかし、尖閣諸島は領土問題ではない。日本領です。中国が言っているのは難クセです。それを領土問題と認めることは譲歩の第一歩です。

 朝日新聞が「日本が領有を主張する尖閣諸島」なんて、中国と日本の間に入って足して2で割るような記述をしているのは、けしからんことです。

 朝日新聞は北方領土について、「日本が領有権を主張している北方領土」と書きますか? 書きませんよ。これは国賊です。反発しないとダメです。黙っているとこれでOKということになってしまいますから。


 JBpress:「民主党選挙、本当の勝者は官僚だった――佐藤優が熱く語る~「尖閣事件に外交配慮は一切するな」」
 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4473?page=5

Comments:14

kusukusu URL 2010-09-20 (月) 23:48

この件は、民主党選の最中に起こったというのがポイントで、菅政権が小沢との違いを出そうして、起した事件という気がします。どうしてこんな火種をわざわざ起すのかと思うんですが。普天間問題から焦点をずらすためって意図ももしかしたらほんとにあるのかも。

それにしても、国際法では日本の主張が正当とみんな、言うけど、そもそもこうした無人島を先に見つけて自国の領土だと宣言したほうの国の土地になるという考え方自体が、そういう現状の国際法のルール自体が、帝国主義的な発想というのか、そういう感じがする。そういう「現行の国際法」がそもそも間違った考え方のものなのであり、たとえば片方がかつて侵略した国で、片方がかつて侵略された国の場合は別の基準で考えるべきではないか、という「別の基準であれば、異なった結論もあり得る」んですよね。そもそも「現行の国際法」の、先に見つけたほうのものみたいな決め方が正しいものなのか、それこそ帝国主義的発想のものであり、21世紀に入ったからにはそうした「現行の国際法」自体を見直す必要があるのではないか、という議論もあっていいと思うんですが、あまり聞いたことがないですね。

m_debugger URL 2010-09-21 (火) 22:04

>kusukusuさん

逮捕に踏み切ったのが、民主党代表選、名護市議選と重なるタイミングで、かつ沖縄県知事選を控える時期であることには、やはり意味があるでしょうね。最大の目的は沖縄における米軍・自衛隊強化を正当化することだと思いますが、那覇市議会は「中国政府に抗議する決議案と、日本政府に毅然とした対応を求める意見書案をそれぞれ全会一致で可決した」そうですから、臨時国会で何か法案が上程されるという可能性もあります。朝鮮学校の「無償化」排除も相変わらず続いていますし、民主党政権はどんどん排外主義的になっていると思います。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100921-OYT1T00945.htm?from=area6
http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/f4e71d9a1138768985b25c2bfe0cbf2e

>現状の国際法のルール自体が、帝国主義的な発想というのか、そういう感じがする。

これは本当にそうですね。例えば、「韓国併合」に関する条約は当時の国際法によっても違法であるというのが正しいと私は思いますが、文字を持たない先住民族が国際法から排除されていることを考えても、植民地主義・帝国主義を克服するための国際法を作らないとダメですね。もっとも、日本は当時の国際法違反(象徴的には「慰安婦」制度など)についてすら、何も責任を取ろうとしていませんが・・・。

おぴょぴょ URL 2010-09-23 (木) 11:16

保坂展人もどうしようも無い。

鈴木宗男氏「失職・収監」で国策捜査の検証を
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/15996b1c92645760dbeb29b9d010e9d1
>2002年当時、私は鈴木氏を「疑惑の人」と見て追及してきた立場だったが、その後の『国家の罠』(佐藤優著)に出てくる「国策捜査」をめぐる構図を見て、私たちの追及も、メディアスクラムと呼応した「予断と偏見」を前提にしていたことを強く感じるようになった。

疑惑追及の側だったのに佐藤の本読んで考えが変わったっていう、最もバカ丸出しのパターン。
漫画等の表現規制強化に断固として反対して一部のネトウヨからも(その部分だけですが)支持されてた人ですが、すべて吹っ飛びますねこれで。
正直この人落選して良かったと思います。国会にこんなバカが一人増えてたと思うとゾッとします。
しかし次から次へとマサル現象体現者の左派現れますが、日本の左派ってバカしかいないのか・・?

m_debugger URL 2010-09-23 (木) 21:07

>おぴょぴょさん

保坂はtwitterがさらに熱いですよ。

「私は昨年、鈴木宗男氏にメディアスクラムに乗って「予断と偏見」を持って予算委員会で質問した姿勢について謝罪しました。総選挙では、野党統一候補としての私を応援。鈴木氏は、官房機密費を沖縄県知事選挙にぶちこんだことを証言するなど「自民党政治の暗部」を語り始めている。」
http://twitter.com/hosakanobuto/status/23920097494

「最近の鈴木宗男氏は、外務委員長として「外務省密約事件」記者生命を絶たれた西山記者を参考人として呼んだり、冤罪を訴える「元プロボクサー袴田巌氏」を救出する超党派の動きを仕掛けたり、国会議員の「良心の議席」をぎりぎりまで使ってきた。」
http://twitter.com/hosakanobuto/status/23897374155

「昨日のTBSの「鈴木宗男・沖縄知事選官房機密費証言」は、大きな波を広げた。これも、「政権交代の効果」のひとつだろう。鈴木氏は外務委員長として、日米密約問題にも取り組んだ。「政治主導」とは本来は、国会主導であるべきで、まもなく始まる衆参予算委員会に期待したい。」
http://twitter.com/hosakanobuto/status/19218524065

>疑惑追及の側だったのに佐藤の本読んで考えが変わったっていう、最もバカ丸出しのパターン。

心底不思議でなりませんが、佐藤優の本を読んだくらいで変わる「考え」って何なんでしょうね?本当にそれは何かを「考え」ていたんでしょうかね?

>しかし次から次へとマサル現象体現者の左派現れますが、日本の左派ってバカしかいないのか・・?

「マガ9学校」の宣伝もしていたり。
http://twitter.com/hosakanobuto/status/16423894542

Rawan URL 2010-09-24 (金) 03:05

>日本の左派ってバカしかいないのか・・?

55年体制で自民党から権力のおこぼれを貰って生きてきた政治集団のなれの果てってことなんでしょうかね・・・

m_debugger URL 2010-09-24 (金) 12:31

>Rawanさん

>55年体制で自民党から権力のおこぼれを貰って生きてきた政治集団のなれの果てってことなんでしょうかね・・・

「なれの果て」にも何段階かあるところが嫌ですね。というわけで、今週号の『金曜日』ですが・・・。

「▼先週、社団法人大阪国際理解教育研究センターの井上正一さんからお電話をいただいた。二月二六日号の高須基仁さんによる前田日明さんへのインタビューで、前田さんが「北朝鮮国籍」の在日コリアンと語っている点に関する訂正の有無の問い合わせだった。確かにこの点について「訂正」はしていなかった。在日コリアンに「北朝鮮籍」は存在しない。この場合は「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を支持する朝鮮籍の在日コリアン」が正解だったのだろう。ほかにも前田さんの発言では事実誤認が複数あったが、取材時の発言をこちらで修正するわけにはいかない。それも貴重な情報の一つであり、たとえば政治家の失言をマスコミが修正して報道する行為などは危うい情報統制になる。それならば編集部で注をつけるべきだったか。大阪府では「北朝鮮国籍」など差別的な発言を繰り返す橋下徹知事の支持率も高い。反共思想の旧民社党グループを党内に抱える菅政権は北朝鮮問題などを今後どう扱うのか。(平井康嗣)」
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/data/from/data_from_kiji.php?no=1395

民族差別発言を積極的に掲載するメディアの責任という視点が皆無ですね。次の段階に到ると、読者からの訂正要求に対して「言論弾圧だ!」などと逆ギレしそうな気がします。この文章もすでにそう読めなくもないですが・・・。

ZED URL 2010-09-24 (金) 14:39

釣魚諸島の一件、まさに「歴史の復讐」が日本側にようやく降りかかろうとしているのでは。かつての侵略戦争責任をほっかむりして調子に乗った挙げ句が、中国側の強烈な反撃として跳ね返って来るでしょう。レアアースを禁輸するのしないのというだけで大騒動ですからね。今の中国が仮に本格的に経済制裁に乗り出したら、その影響は北朝鮮に対する日本のそれなど比較にならないはず。もちろん中国側もそこまでやるつもりはないにしても、日本は多少痛い目に遭った方が身の為でしょう。それで反省するかどうかは怪しいものですが…。

Rawan URL 2010-09-24 (金) 15:17

>この文章もすでにそう読めなくもないですが・・・。

半ば逆切れしているから書いていることも支離滅裂なんでしょうね。「今後どう扱うのか」って、お前はどう扱ってんだよって話です。

m_debugger URL 2010-09-24 (金) 22:24

>ZEDさん

中国が本格的に経済制裁に踏み切れば日本は終焉するでしょう(笑)。日本への経済制裁を提起する中国紙を読みましたが、まずは在中日本企業の脱税などの違法行為(非常に多いらしいです)を取り締まったり、資源の輸出を減らしたりしてはどうか、というもっともな内容でした。日本製品のボイコットも進んでいるようです。

現時点では日中の経済規模は拮抗していますが、将来的には中国と統一朝鮮を中心にアジアが日本を政治的・経済的に包囲する構図ができるのではないでしょうか。保守・右派はそれを恐れているからこそ、なりふり構わず米国に従っているわけで、脳天気に「東アジア共同体」友愛の歌を歌っているリベラル・左派よりは、よほど合理的ではあると思います。

m_debugger URL 2010-09-24 (金) 22:29

>Rawanさん

>半ば逆切れしているから書いていることも支離滅裂なんでしょうね。「今後どう扱うのか」って、お前はどう扱ってんだよって話です。

いやこれほんとにひどい文章ですよね。「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を支持する朝鮮籍の在日コリアン」っていう「編集部」の「注」も差別の上塗りだし、どうしようもないですね。こんな雑誌に「今後」を与えている読者の責任もいい加減問われますね。

「▼私はだまされやすい。ものすごくだまされやすい。今まで何度も痛い目に遭ってきたのだが、なかなか変わることができないでいる。だますよりもだまされる方がマシ! などと、開き直っていたら、社員の行く末を案じた弊誌発行人の佐高信から、『だまされることの責任』を手渡された。」
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/data/from/data_from_kiji.php?no=1395

jimpower URL 2010-09-25 (土) 00:35

>というか「はてブ」などを見ても事件そのものがスルーされているようである

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-09-20/2010092001_03_1.html

スルーされるだけならまだしも、日本共産党のこのポジショントークに対して「右」も「左」も絶賛の嵐という「オールジャパン」現象はちょっと気味が悪いです。

Rawan URL 2010-09-25 (土) 02:35

>弊誌発行人の佐高信から、『だまされることの責任』を手渡された。

ブラック・ジョークですかね。

m_debugger URL 2010-09-27 (月) 12:57

>jimpowerさん

> http://b.hatena.ne.jp/entry/www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-09-20/2010092001_03_1.html
>
> スルーされるだけならまだしも、日本共産党のこのポジショントークに対して「右」も「左」も絶賛の嵐という「オールジャパン」現象はちょっと気味が悪いです。

ご指摘ありがとうございます。↑は最新エントリーで紹介しました。臨時国会では野党が共闘して民主党政権の対応を「批判」するのでしょうね。左右の対立軸ってもうほとんどないんじゃないでしょうか。

K URL 2010-10-20 (水) 17:28

「奴らを通すな」(壱花花)
http://www.labornetjp.org/image/2010/1020manga/viewd
「尖閣諸島/魚釣台」問題で、日本国内の「反中国デモ」が激化・拡大しています。10月16日の「頑張れ日本」や「チャンネル桜」が主催するデモは、六本木~中国大使館に向けて、実数3000人近くに膨れ上がりました。彼らが普段配るチラシには「中国人が水道に毒を入れる」などと書かれており、関東大震災で朝鮮人虐殺の理由となったデマと同じものを垂れ流すひどさです。ただ、新しい現象からか、魚釣台/尖閣問題への態度・解釈が定まらないからか、事態の深刻さに比べて平和や人権運動側の反対が立ち遅れていないでしょうか。そんな中、「ヘイトスピーチに反対する会」の若者2人が、16日の巨大デモ隊の前で抗議の座り込みを行い、プラカードと横断幕を掲げました。警察に排除されましたが無事で、AFPに大きく報道されました。
ーー


排外暴力の「反中国デモ」に2人の若者が抗議の座り込みを実行!
http://www.labornetjp.org/news/2010/1019demo

「彼らが普段配るチラシには「中国人が水道に毒を入れる」などと書かれており、関東大震災で朝鮮人虐殺の理由となったデマと同じものを垂れ流すひどさです。」

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