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K URL 2010-11-06 (土) 16:43

もちろん、詳しいことは専門家でないとわかりませんが、
逃亡する漁船の航行を巡視船がふさいだため、漁船の船首がぶ
つかった(こすった)ようにも見えます。
 少なくとも、(ビデオ解説のように)中国漁船が「挑発的に
」わざと「衝突」したというレベルの映像には見えません。

 国会両院予算委員会理事にのみ公開された映像を見た田中康
夫議員は、
「「衝突」「追突」「接触」の何(いず)れと捉えるか、[・・
・]主観の問題ではないか、と思われる程度の「衝撃」なので
す」
という感想です。

2010.09.07 尖閣諸島の真実 4・Truth of Senkaku Island. Part
4
【True Evidence】
http://www.youtube.com/watch?v=Vlyu2hM-LsE

010.09.07 尖閣諸島の真実 5 ・Truth of Senkaku Island 5
【True Evidence】
http://www.youtube.com/watch?v=b3KRrhVeACs

▼[緊急寄稿]「尖閣ビデオを見て…」 [田中康夫 にっぽ
ん改国] (日刊ゲンダイ2010/11/1)
http://ameblo.jp/asuma-ken/entry-10694200742.html

「「見れば一目瞭然」と前原誠司外務大臣が、海上保安庁を所
管する国土交通大臣時代に豪語していたヴィデオが、遂に
公開されました。本日11月1日午前8時から衆議院第一議員会館
地下1階の特別室で開催された、衆参両院予算委員会理事等懇
談会の場で。
限定29名の中の1人として、海上保安庁の鈴木久泰長官の説明
と共に、9月7日午前10時15分からの3分20秒、同10時56分から
の3分30秒、都合6分50秒のヴィデオを視聴した限りに於い
ては、豈図(あにはか)らんや、「う~む、この程度だったのか
」が偽らざる印象です。
前編は、巡視船「よなくに」の左船尾に中国漁船の左船首がぶ
つかった前後。後編は、その約40分後に巡視船「みずき」の右
舷中央部に中国漁船の船首がぶつかった前後。が、それを「衝
突」「追突」「接触」の何(いず)れと捉えるか、批判を恐れず
申し上げれば主観の問題ではないか、と思われる程度の「衝撃
」なのです。出席していた複数の議員も、同様の見解を僕に呟
きました。」


尖閣衝突、漏出ビデオの“怪”
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/1877300/


その映像を観ると、「逃亡中」の中国漁船の進路に対して「みずき」は直角に入り、漁船に急制動をかけさせようとしましたが、漁船はそのまま進みます。相手が停まろうとしないので「みずき」は衝突直前に急速左旋回を試みましたが、衝突を回避できませんでした。


以上のことがわかりました。


これはこれで、中国側の言い分もそれなりに立つビデオでした。

停船しないから「公務執行妨害」というのは、日本側の論理であって、それに基づけば中国側の非はいえますが、「巡視船は何もしないのに意図的にぶつかってきた」、というには無理があると思います。



K URL 2010-11-06 (土) 16:45

次号予告
●佐藤優責任編集 沖縄と差別

http://www.kinyobi.co.jp/

佐藤優がついに『金曜日』の編集委員にまでなりおおせた?

takamm URL 2010-11-07 (日) 09:50

 タダで読んでいいのかと思えるほど読み応えがあります。
 目取真俊氏の文章については、私も同じ箇所に危惧を覚えました。伊波氏もそうですが、実利的あるいは戦略的な側面からしか語っていないことが問題だと思います。今回の尖閣ビデオ流出をめぐる狂騒を見ていても感じましたが、絶えず原理原則は何か、に立ち返る努力が欠かせないと感じています。
 差別された側にいる者の誤りを、差別する側に立たざるを得ない者が批判することは少なからぬ困難を伴います。けれどもそれをやらなければ「総体」として堕落していきます(つまりこれがオールジャパン現象なのでしょう)。それを実行されたブログ氏に敬意を表します。
 ところで前田朗氏については相当な敬意を払ったうえで批判なさっていますが、そこまでの扱いをしなければならない方なのですか。かつてのamlへの氏の投稿内容を思い出すと、今回の尖閣問題で示した?な認識は、私にはむしろとても納得のいくものなのですが。
 

popper URL 2010-11-08 (月) 02:32

沖縄は元来中国のものだったんですよ。それを従来左翼が指摘してこなかったのが問題なのです。なぜか?「左翼」陣営の「繁栄」のためです。ですから今更個々の人物を批判しても仕方ありません。構造に着目しないといけない。左翼の数がおおけりゃいいといった枯れ木も山の賑わいとった考えと決別し、総決算をしなければなりませんよ。

m_debugger URL 2010-11-08 (月) 10:38

>Kさん
情報ありがとうございます。

>逃亡する漁船の航行を巡視船がふさいだため、漁船の船首がぶつかった(こすった)ようにも見えます。

私はビデオを見ていませんが、漁船と海保の巡視船ではサイズもパワーも違いすぎるので、普通に考えればそんなところだろうと思います。ちなみに、巡視船「みずき」は2001年の「不審船」皆殺し事件の実行犯でもありますね。今回は「死人に口なし」になっていなくて、本当によかったと思います。当時の自民党政権のやり口を批判していた左派が「オール・ジャパン」ではどうしようもないですが・・・。

>次号予告
>●佐藤優責任編集 沖縄と差別
>
>http://www.kinyobi.co.jp/
>
>佐藤優がついに『金曜日』の編集委員にまでなりおおせた?

・・・・・・寄稿する人間の見識が疑われますね。当ブログでも「次号予告」を出しておきましょうか。


>takammさん
目取真氏もそうだと思うのですが、尖閣=釣魚島をめぐる「国益」論的思考というのは、他の問題に関しても必ず影響してくると思うんですよね。『前衛』2010年11月号を読んだら、伊波氏も、沖縄の米海兵隊がアジアに対する抑止力になっていないことを、「県内移設」反対の理由に挙げていました。こういう「実利的」「戦略的」な語りは、結局は沖縄自身の足を掬うと思います。

それから、前田氏ですが・・・MLでの発言を逐一追っているわけではないので、エントリーはこれまでの著作や主催イベント等を踏まえて書いたつもりなのですが、「このところ尖閣諸島問題が盛り上がっているので、授業で取り上げなければならず、主要文献を集めて読んでいるところです」と公言された後で、これまでの発言を一向に取り消されないようであれば、私も認識を改めざるを得ないと思っているところです。


>popperさん
繰り返しますが、私は「沖縄は元来中国のものだった」という歴史観には同意できません。また、エントリーでは特定の人々の発言に焦点を当てていますが、別に個人批判が目的なわけではなく、あらかじめ「構造に着目し」た上で、発言を取り上げるべき人々を選んでいます。それから、<佐藤優現象>は「左右の『バカの壁』」を超えているらしいので、「左翼の数がおおけりゃいいといった枯れ木も山の賑わいとった考え」のツケですらないと思います(もちろん、そういった考えが左派に根強いことは確かだと思いますが)。佐藤は「枯れ木」ではないですからね。

K URL 2010-11-08 (月) 12:12

(6)を見ると、海上保安庁の巡視艇のほうが、中国船を追いつめています。
もっと恐ろしいことを考えますと、
「北朝鮮船舶」を対象にした臨検法の行使の際は、
このような手段が利用されるでしょう。
すなわち―相手方船舶を追い詰めておいて、
「向こうから意図的に衝突してきた」との情報操作を為す―ことでしょう。


2010.09.07 尖閣諸島の真実 6 ・Truth of Senkaku Island. Part.6 【True Evidence】
http://www.youtube.com/watch?v=APKKi0pXRaM


尖閣衝突ビデオ、つづき
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/1878286/

「昨夜と今朝のテレビニュースは明らかに煽っています。
冷静に漏出ビデオを見て放送はしていません。
海上保安庁の巡視船が中国漁船の行く手を「意図的にさえぎった」のに対して、中国漁船は「超然」もしくは「泰然」と意図的に直進を続けて、その結果の衝突です。
「さえぎった」ことがそもそも意図的」「進路妨害」ですから、「退避義務」云々はなりたちません。(だから「公務執行妨害」)
テレビニュースが煽っている証拠には、
客観映像に近い「はてるま」からの撮影分(6)を一切放送しないからです。
おそらくこの週末、テレビは煽りにあおるでしょう。
視聴率を稼ぐにはもってこいですから。」

m_debugger URL 2010-11-08 (月) 12:22

>Kさん
> もっと恐ろしいことを考えますと、
> 「北朝鮮船舶」を対象にした臨検法の行使の際は、
> このような手段が利用されるでしょう。
> すなわち―相手方船舶を追い詰めておいて、
> 「向こうから意図的に衝突してきた」との情報操作を為す―ことでしょう。

否定する材料がありませんね。「相手方・・・を追い詰めておいて~」というのは、日本の対朝鮮政策全般がそうですし。

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Home > スポンサー広告 > 尖閣=釣魚島をめぐる諸言説批判――(4) 侵略国の「国民の正史」を担う沖縄と「オール・ジャパン」現象(後半)

尖閣=釣魚島をめぐる諸言説批判――(4) 侵略国の「国民の正史」を担う沖縄と「オール・ジャパン」現象(後半)

(4)侵略国の「国民の正史」を担う沖縄と「オール・ジャパン」現象(後半)

 ここまで来たところで、以前取り上げた目取真俊氏の「中国漁船の船長釈放について」を再考する。先日の批判は我ながら腰が引けていたので、今回はやや踏み込んで言及するが、「中国が強硬姿勢をエスカレートさせている段階で、日本が唐突に船長を釈放すれば、中国の圧力に屈したとしか国内外で見られないし、日本の外交能力と政治的影響力の低下が印象づけられる」として、目取真氏が「菅政権の拙劣な対応」を批判されていることは、こうした「オール・ジャパン」現象の象徴とも言うべき出来事ではないだろうか。

 目取真氏は、「日本の外交能力と政治的影響力の低下」によって、「中国の強硬姿勢」が「エスカレート」することで、「日本国内のそれに対抗する排外的ナショナリズムの動きが一気に高まりかねない」こと、「中国の脅威に対し、低下する外交能力を軍事力強化で補おうという声が広がる」ことが「最悪の道筋であ」り、「問題を悪化させる中国側の強硬姿勢も強く批判する必要がある」という主張をされている。けれども、尖閣=釣魚島に限らず、「民主党政府が率先して排外主義を〝国策″としている」以上、「日本国内の」「排外的ナショナリズムの動き」を抑えるためにこそ、「日本の外交能力と政治的影響力の」増大が望まれる、といったような目取真氏の論理には、残念ながらあまり説得力がないのではないか(▼7)

 別の言い方をすれば、目取真氏は、(とりわけ沖縄における)日本の軍事力増強を阻止するためにも、日本政府には尖閣=釣魚島の「実効支配」を巧みに維持する――尖閣=釣魚島の歴史的経緯を問う中国側の抗議を封じ込める――だけの外交能力と政治的影響力が求められる、と解釈し得る主張をされているわけだが、それは端的に正しくない、と私は思う(なぜなら、侵略は悪いことであり、侵略によって奪ったり盗んだりしたものは賠償・返還しなければならないはずだから)。目取真氏のように(沖縄における)<佐藤優現象>を的確に批判されている人物ですら、このように「国益」論的価値観(の一部)を共有し、しかもそれをあっさりと公言していることには、何というか愕然としてしまう。

 もっとも、前述のように、尖閣=釣魚島の巧みな「実効支配」と、日本(特に沖縄)の軍事力強化反対を同時に訴える立場は、左派においても沖縄においても、むしろ支配的なものですらある。(11月28日投開票の)沖縄県知事選に出馬を表明している伊波洋一・宜野湾市長は、10月25日の岩上安身のインタビューに応じて、次のように語っている。


沖縄から見ますと・・・一番大事なのは・・・尖閣という豊かな漁場において、沖縄の漁民が安心して操業できる体制を実現してほしいというのが、地元の要望なんですね。やはりそのことに対してルールを作って、やはり安全な操業ができるような仕組みを日本政府として整えてほしいと思います。そのルールというのをどういうふうに実現するかだと思うんですけれども・・・地元の漁民にとってはですね・・・尖閣というのは・・・元からの操業の場所でありますしね。尖閣列島には・・・居住権といいますかね・・・元々住んでたわけですからね・・・問題はそこに中国漁船が・・・通過などというような形も含めて入ってきて、それがでも実際は違法な操業をしていたりするなどということにもつながっている・・・乱暴な漁船のありように対して地元の八重山の漁民の皆さんは不安感を持っています。(Part1/2:47-4:10)


 Web Iwakami:「伊波洋一氏インタビュー 2010年10月25日」
 http://iwakamiyasumi.com/archives/4268

 「現実の問題として、地元沖縄、ことに石垣島の漁業にたずさわる人々は、今回の事件で中国に対し大きな不安を抱いています」という先の坂井氏の発言は、確かにそれ自体は一つの事実であるだろう。伊波氏は、岩上の執拗な誘導質問をはねのけて、中国脅威論を正面から批判しているが、伊波氏が中国脅威論を批判する際の重心は、日本の中国侵略の歴史に対する反省ではなく、「何度も言うけど、もし沖縄で事が起これば、上海や北京や他のところにいる日本企業は全部ダメになりますよ・・・共産党が・・・国有化するという話になる・・・本当にそういったことまで考えてね、こういう議論をしているのかどうかはかなり疑問ですけどね」(18:38-19:02)という点にある。つまり、伊波氏も「国益」論的立場(=「戦略的互恵」)から中国脅威論を批判しているのだが、「歴史的に言えば・・・これまで尖閣が沖縄の一部であることは間違いない」(8:13-8:22)という前提に基づいて、「中国の漁船は中国当局が取り締まってもらうことが私は大事だと思う」(4:30-4:36)として、沖縄における軍事力強化に反対し、中国の「反日デモ」に対しても否定的な評価を下す(5:16-5:27)伊波氏の立場は、おそらく沖縄において強く支持されるものだろう。

 目取真氏や伊波氏の発言を取り上げた後に、このようなことを言うのは心苦しいが、私は尖閣=釣魚島をめぐる沖縄の言説が、本土のそれと同様に、平和や人権といった「普遍的」価値から離れてしまっていることに危惧を覚える。本土の日本人が何を言うかと思われるかもしれないが、アジアから見ればおそらく明らかなように、尖閣=釣魚島に関する沖縄の総意は、本土から差別的な基地負担を押しつけられることなく、アジア侵略の遺産を享受し続けること――すなわち侵略国の国民としての特権に「本土並み」にあずかろうとすること――にあるのではないか。だからこそ、日本の侵略性に対するアジアの反撃(=「反日」)を忌避する左派が沖縄に「連帯」することで、「オール・ジャパン」現象がこれほどスムーズに進行し得るのだ、と私は思う。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


 目取真氏は、10月27日のブログ記事で、「靖国合祀取り消し訴訟」弁護団の声明(10月26日付)を紹介されている。


〔前略〕本日の判決は、これらの遺族の真摯な訴えに真正面から答えようとしないものであって、きわめて不当な判決である。

 しかし、わたしたちは、この裁判の中で、また、裁判と並行して広く、沖縄戦の犠牲者たる住民が、加害者と同列の「戦闘参加者」として合祀されるに至った経緯、すなわち、国と靖国神社が共謀して「戦傷病者戦没者遺族等援護法」(援護法)の適用を靖国神社の合祀行為に利用することで、本来は天皇制国家護持のための「捨て石作戦」であった沖縄戦の真実をねつ造し、新たに沖縄の民衆を天皇制国家思想に取り込もうと画策した経緯についても明らかにしてきた。〔後略〕


 海鳴りの島から:「靖国合祀取り消し訴訟不当判決」
 http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/edf4383af49f4646716a1b2a5ba52aed

 私は弁護団の声明を強く支持する者だが、もしも沖縄の民衆が、自らが被害者である沖縄戦をめぐる歴史の捏造に反対する一方で、自らが加害者である日本のアジア侵略をめぐる「国民の正史」に与し続けるのであれば、これらの「真摯な訴え」がアジアの共感を得るだけの「普遍性」に開かれる可能性は多くないだろう、とも思っている。

 尖閣=釣魚島をめぐって佐藤優の提唱する「国民戦線」がほぼ完全に実現している状況(=「オール・ジャパン」現象)下で、それに対抗しようとするなら、これまで見てきたような、左派と沖縄の日本国民内部の共犯関係が排外主義を貫徹している構造への批判は、最早避けて通れない段階にあるのではないだろうか。本土の日本人がこうした批判を行うことについては、もちろん異論もあるだろうが、日本国民としての歴史的責任を(沖縄よりも相対的に重く)負っている本土の日本人が、「オール・ジャパン」現象を(より)積極的に批判しなければならないことは当然であり、その際の判断軸は、「沖縄の人々に寄り添う」といった心情主義にではなく(▼8)、反侵略・反民族差別といった「普遍的」な基準に置かなければならないことも、また道理ではないだろうか。何よりこうした「普遍的」な基準に立って初めて、アジアへの敵対性を克服しながら、(アジアの一部である)沖縄と真に連帯する道を模索することもできるのではないか(▼9)

 だとすれば、侵略国の「国民の正史」を正当化しようとする言説に対しては、それがたとえ沖縄の総意であるとしても(むしろそれが沖縄の総意であるとすればなお)私たちが批判をためらうべきではないと思う。


追記:前田朗氏の矛盾

 前田朗氏の発言で、最後にもう一つだけ、どうしても私が流せないものがある。それは、10月28日付のCMLへの投稿(「新刊紹介『竹島/独島問題の平和的解決をめざして』」)における、「私は尖閣諸島にしても竹島/独島にしても、領土問題自体にはさして興味がありません。領土観念を支える近代国際法の発想や、「領土ナショナリズム」が産み出されるメカニズムには興味があります」という発言である。半ば予想していたこととはいえ、やはり驚いてしまうのだが、前田氏は、自ら講師を務めておられる朝鮮大学校で、歴史的経緯に基づいて独島が朝鮮領であると正しく主張する学生がいた場合(大勢いるだろうが)、どのように対応されているのだろうか?「私は領土問題自体にはさして興味がありません」と言明されているのだろうか?朝大生の「領土ナショナリズム」を、興味深い研究対象として、冷ややかに(あるいは熱っぽく)観察されているのだろうか?

 そもそも、前田氏は「植民地主義の清算と平和実現のための日韓市民共同宣言」に賛同されているのだから(私もだが)(▼10)、「共同宣言」で謳われている下記の「日本政府に対する要求」が、こうした前田氏自身の立場と完全に矛盾していることについて、どのように考えておられるのか、公的に説明されるべきである(▼11)


(18)竹島、独島は日露戦争に便乗して日本に強制編入させられており、明らかに植民地支配の一環として起こった歴史問題である。独島について「領土問題」として各教科書に記述させるような措置を中止すること


 「韓国強制併合100年」共同行動7・8月企画:「植民地主義の算と平和実現のための日韓市民共同宣言「私たちの要求と行動計画」」
 http://nikkan2010.exblog.jp/11792684/


(▼7) 目取真氏は11月3日付の最新記事(「沖縄における日米両軍の強化を狙う者たち」)でも、「菅政権が外交能力の欠如をさらし、中ロに対抗するために対米依存を深めれば深めるほど、そのとばっちりはまた、もろに沖縄に降りかかってくる」と発言されている。

(▼8) こうした傾向は、鳩山政権の普天間「県外移設」の「思い」を応援していたらしいリベラル・左派メディアにおいて突出している(というか、こうした傾向自体が<佐藤優現象>の原因でもあり帰結でもある)。だからこそ、「沖縄の〈分離、独立〉には真っ向から反対する立場であり、〈右翼であり国家主義者〉として〈日本の国家統合〉を維持することを目的に沖縄に関わっている」佐藤優が、『世界』や『週刊金曜日』や琉球新報といったメディアに連載を持ち、「沖縄の心」を「皮膚感覚」で語る(騙る)ことが積極的に容認されているのである。

 左派にとって沖縄の言説を批判することが一種のタブーになっている(と私には思える)のも、左派の沖縄への「連帯」が多分に心情主義に基づいていることの証左であると言えないだろうか(「普遍的」な基準を通じた連帯であれば、批判がタブー視されることはあまりないように思うが、どうだろう)。

(▼9) 誤解していただきたくないので付言するが、私は沖縄への連帯を不要とする立場から目取真氏や伊波氏を批判しているのではなく、まったくその逆である。私が尖閣=釣魚島をめぐる両氏の発言を批判するのは、普天間「県内移設」容認論を勢いづけるためではなく、両氏の発言が、日米安保容認論の基底にあるアジアへの敵対性の存続(日本の侵略責任の不履行)を、(一部)肯定する文脈でなされていることに、強い懸念を覚えるからである。

 例えば、先に発言を孫引きした我部政明や、沖縄タイムス論説委員の屋良朝博のように、(たとえ建前上であれ)沖縄の米海兵隊がアジアに対する抑止力になっていないことを主な理由として、「県内移設」に「反対」している人々は、論理上は(米軍の抑止力を担保する)「県内移設」容認派と紙一重のようなものであるが、アジアへの敵対性の存続(日本の侵略責任の不履行)を(一部)肯定する両氏の発言は、こうした認識を曇らせる効果も持つと思う。

(▼10) 「共同宣言」への賛同も募集中なので、よろしければご協力をお願いしたい。

 「韓国強制併合100年」共同行動7・8月企画:「8.22-29韓日市民共同宣言への賛同のお願い」
 http://nikkan2010.exblog.jp/11849096/

(▼11) それにしても、この投稿の後ですら、「前田朗氏はこの間の「尖閣列島漁船衝突事件」のMLでの議論に関し、極めて冷静かつスマートな対応をされていた」という評価が上がってくるのだから、本当に仰天してしまう。もしや、これが「クールジャパン」というやつか・・・?

Comments:7

K URL 2010-11-06 (土) 16:43

もちろん、詳しいことは専門家でないとわかりませんが、
逃亡する漁船の航行を巡視船がふさいだため、漁船の船首がぶ
つかった(こすった)ようにも見えます。
 少なくとも、(ビデオ解説のように)中国漁船が「挑発的に
」わざと「衝突」したというレベルの映像には見えません。

 国会両院予算委員会理事にのみ公開された映像を見た田中康
夫議員は、
「「衝突」「追突」「接触」の何(いず)れと捉えるか、[・・
・]主観の問題ではないか、と思われる程度の「衝撃」なので
す」
という感想です。

2010.09.07 尖閣諸島の真実 4・Truth of Senkaku Island. Part
4
【True Evidence】
http://www.youtube.com/watch?v=Vlyu2hM-LsE

010.09.07 尖閣諸島の真実 5 ・Truth of Senkaku Island 5
【True Evidence】
http://www.youtube.com/watch?v=b3KRrhVeACs

▼[緊急寄稿]「尖閣ビデオを見て…」 [田中康夫 にっぽ
ん改国] (日刊ゲンダイ2010/11/1)
http://ameblo.jp/asuma-ken/entry-10694200742.html

「「見れば一目瞭然」と前原誠司外務大臣が、海上保安庁を所
管する国土交通大臣時代に豪語していたヴィデオが、遂に
公開されました。本日11月1日午前8時から衆議院第一議員会館
地下1階の特別室で開催された、衆参両院予算委員会理事等懇
談会の場で。
限定29名の中の1人として、海上保安庁の鈴木久泰長官の説明
と共に、9月7日午前10時15分からの3分20秒、同10時56分から
の3分30秒、都合6分50秒のヴィデオを視聴した限りに於い
ては、豈図(あにはか)らんや、「う~む、この程度だったのか
」が偽らざる印象です。
前編は、巡視船「よなくに」の左船尾に中国漁船の左船首がぶ
つかった前後。後編は、その約40分後に巡視船「みずき」の右
舷中央部に中国漁船の船首がぶつかった前後。が、それを「衝
突」「追突」「接触」の何(いず)れと捉えるか、批判を恐れず
申し上げれば主観の問題ではないか、と思われる程度の「衝撃
」なのです。出席していた複数の議員も、同様の見解を僕に呟
きました。」


尖閣衝突、漏出ビデオの“怪”
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/1877300/


その映像を観ると、「逃亡中」の中国漁船の進路に対して「みずき」は直角に入り、漁船に急制動をかけさせようとしましたが、漁船はそのまま進みます。相手が停まろうとしないので「みずき」は衝突直前に急速左旋回を試みましたが、衝突を回避できませんでした。


以上のことがわかりました。


これはこれで、中国側の言い分もそれなりに立つビデオでした。

停船しないから「公務執行妨害」というのは、日本側の論理であって、それに基づけば中国側の非はいえますが、「巡視船は何もしないのに意図的にぶつかってきた」、というには無理があると思います。



K URL 2010-11-06 (土) 16:45

次号予告
●佐藤優責任編集 沖縄と差別

http://www.kinyobi.co.jp/

佐藤優がついに『金曜日』の編集委員にまでなりおおせた?

takamm URL 2010-11-07 (日) 09:50

 タダで読んでいいのかと思えるほど読み応えがあります。
 目取真俊氏の文章については、私も同じ箇所に危惧を覚えました。伊波氏もそうですが、実利的あるいは戦略的な側面からしか語っていないことが問題だと思います。今回の尖閣ビデオ流出をめぐる狂騒を見ていても感じましたが、絶えず原理原則は何か、に立ち返る努力が欠かせないと感じています。
 差別された側にいる者の誤りを、差別する側に立たざるを得ない者が批判することは少なからぬ困難を伴います。けれどもそれをやらなければ「総体」として堕落していきます(つまりこれがオールジャパン現象なのでしょう)。それを実行されたブログ氏に敬意を表します。
 ところで前田朗氏については相当な敬意を払ったうえで批判なさっていますが、そこまでの扱いをしなければならない方なのですか。かつてのamlへの氏の投稿内容を思い出すと、今回の尖閣問題で示した?な認識は、私にはむしろとても納得のいくものなのですが。
 

popper URL 2010-11-08 (月) 02:32

沖縄は元来中国のものだったんですよ。それを従来左翼が指摘してこなかったのが問題なのです。なぜか?「左翼」陣営の「繁栄」のためです。ですから今更個々の人物を批判しても仕方ありません。構造に着目しないといけない。左翼の数がおおけりゃいいといった枯れ木も山の賑わいとった考えと決別し、総決算をしなければなりませんよ。

m_debugger URL 2010-11-08 (月) 10:38

>Kさん
情報ありがとうございます。

>逃亡する漁船の航行を巡視船がふさいだため、漁船の船首がぶつかった(こすった)ようにも見えます。

私はビデオを見ていませんが、漁船と海保の巡視船ではサイズもパワーも違いすぎるので、普通に考えればそんなところだろうと思います。ちなみに、巡視船「みずき」は2001年の「不審船」皆殺し事件の実行犯でもありますね。今回は「死人に口なし」になっていなくて、本当によかったと思います。当時の自民党政権のやり口を批判していた左派が「オール・ジャパン」ではどうしようもないですが・・・。

>次号予告
>●佐藤優責任編集 沖縄と差別
>
>http://www.kinyobi.co.jp/
>
>佐藤優がついに『金曜日』の編集委員にまでなりおおせた?

・・・・・・寄稿する人間の見識が疑われますね。当ブログでも「次号予告」を出しておきましょうか。


>takammさん
目取真氏もそうだと思うのですが、尖閣=釣魚島をめぐる「国益」論的思考というのは、他の問題に関しても必ず影響してくると思うんですよね。『前衛』2010年11月号を読んだら、伊波氏も、沖縄の米海兵隊がアジアに対する抑止力になっていないことを、「県内移設」反対の理由に挙げていました。こういう「実利的」「戦略的」な語りは、結局は沖縄自身の足を掬うと思います。

それから、前田氏ですが・・・MLでの発言を逐一追っているわけではないので、エントリーはこれまでの著作や主催イベント等を踏まえて書いたつもりなのですが、「このところ尖閣諸島問題が盛り上がっているので、授業で取り上げなければならず、主要文献を集めて読んでいるところです」と公言された後で、これまでの発言を一向に取り消されないようであれば、私も認識を改めざるを得ないと思っているところです。


>popperさん
繰り返しますが、私は「沖縄は元来中国のものだった」という歴史観には同意できません。また、エントリーでは特定の人々の発言に焦点を当てていますが、別に個人批判が目的なわけではなく、あらかじめ「構造に着目し」た上で、発言を取り上げるべき人々を選んでいます。それから、<佐藤優現象>は「左右の『バカの壁』」を超えているらしいので、「左翼の数がおおけりゃいいといった枯れ木も山の賑わいとった考え」のツケですらないと思います(もちろん、そういった考えが左派に根強いことは確かだと思いますが)。佐藤は「枯れ木」ではないですからね。

K URL 2010-11-08 (月) 12:12

(6)を見ると、海上保安庁の巡視艇のほうが、中国船を追いつめています。
もっと恐ろしいことを考えますと、
「北朝鮮船舶」を対象にした臨検法の行使の際は、
このような手段が利用されるでしょう。
すなわち―相手方船舶を追い詰めておいて、
「向こうから意図的に衝突してきた」との情報操作を為す―ことでしょう。


2010.09.07 尖閣諸島の真実 6 ・Truth of Senkaku Island. Part.6 【True Evidence】
http://www.youtube.com/watch?v=APKKi0pXRaM


尖閣衝突ビデオ、つづき
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/1878286/

「昨夜と今朝のテレビニュースは明らかに煽っています。
冷静に漏出ビデオを見て放送はしていません。
海上保安庁の巡視船が中国漁船の行く手を「意図的にさえぎった」のに対して、中国漁船は「超然」もしくは「泰然」と意図的に直進を続けて、その結果の衝突です。
「さえぎった」ことがそもそも意図的」「進路妨害」ですから、「退避義務」云々はなりたちません。(だから「公務執行妨害」)
テレビニュースが煽っている証拠には、
客観映像に近い「はてるま」からの撮影分(6)を一切放送しないからです。
おそらくこの週末、テレビは煽りにあおるでしょう。
視聴率を稼ぐにはもってこいですから。」

m_debugger URL 2010-11-08 (月) 12:22

>Kさん
> もっと恐ろしいことを考えますと、
> 「北朝鮮船舶」を対象にした臨検法の行使の際は、
> このような手段が利用されるでしょう。
> すなわち―相手方船舶を追い詰めておいて、
> 「向こうから意図的に衝突してきた」との情報操作を為す―ことでしょう。

否定する材料がありませんね。「相手方・・・を追い詰めておいて~」というのは、日本の対朝鮮政策全般がそうですし。

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