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金光翔さんへの反論

 金光翔さんから以下の批判をいただいた。

 私にも話させて:「ブログ「media debugger」さんへの苦言」
 http://watashinim.exblog.jp/12379778/

 いろいろと気を遣っていただいているようだが、今回の批判に対しては私にも反論がある。

 第一に、目取真俊氏のブログ記事「北朝鮮の砲撃事件と在沖海兵隊」に関する件だが、私は11月26日にこの記事に対するコメントを目取真氏のブログに投稿している。私の批判が誤読に基づくものであるなら、目取真氏ご本人がそのように指摘してくださってもよいのではないかと思うが(甘えるなと言われるかもしれないが)、現時点では私のコメントはブログに反映されていない。もちろん沖縄県知事選の直前直後であり、また私の疑問に応えることが目取真氏の優先事項でないことも理解できるので、仮にコメントがこのまま取り上げられなかったとしても異論はないが、このような事情があるということだけは一応書いておきたい。


私は目取真氏の該当記事を読んだが、上の解釈は端的に吉沢氏の誤読か思い込みに基づくものとしか思えない。目取真氏は「朝鮮半島や台湾海峡の有事=戦争への対応や抑止力としての役割を強調」する、「在沖海兵隊の存在意義を主張する人たち」の主張に根拠がないと言っているだけであって、なぜこれが吉沢氏のように、「在日米軍が日本人のために朝鮮人を殺せば、在日米軍基地の存在が正当化されるのも止むを得ない(面もある)、と目取真氏は考えておられるのだろうか?」という解釈になるのか理解に苦しむ。なぜこれが「これではそうとしか読めないのではないか」ということになるのだろうか。


 在沖海兵隊が抑止力になっていないことを主な理由として、沖縄への米軍基地の押しつけに反対する立場を取るのであれば、「朝鮮半島や台湾海峡の有事=戦争への対応や抑止力としての役割を強調」する、「在沖海兵隊の存在意義を主張する人たち」の主張にも根拠があると一般に見なされるような事態が起こった場合、沖縄への基地固定化に反対する主要な論拠を失ってしまうと思う。つまり、こうした立場をあえて選ぶ(「在沖海兵隊の存在意義を主張する人たち」の議論を逆手にとる)ということは、今回の事件を受けて在沖海兵隊が北朝鮮を攻撃していたような場合に、抑止力を理由として在沖米軍基地の存在を正当化する人々の論理に有効に対抗できる立場(要するに抑止力自体が不当だという立場)をあえて取らないことと表裏一体なのではないだろうか。

 「在日米軍が日本人のために朝鮮人を殺せば、在日米軍基地の存在が正当化されるのも止むを得ない(面もある)、と目取真氏は考えておられるのだろうか?」という書き方は確かに乱暴だったので、この点は撤回して目取真氏にお詫びする。しかし、こうした「抑止力論」批判の問題は、「かえって「じゃあ、米軍による抑止力をより強化すべきだ」という主張に」一方的に「利用される危険性」があるというだけではないと思う。

 2010年秋号の『環』の特集記事――「「沖縄問題」とは何か」――には、沖縄国際大学教授の佐藤学による「普天間・辺野古は安保に必須ではない――【「抑止力」を支えるのは嘉手納】」という論文が掲載されている。佐藤は、「嘉手納空軍基地は、極東最大の米空軍航空基地であり、それが「抑止力」を提供しているのである。沖縄は、当面、嘉手納は受け容れざるをえないとし、しかし、海兵隊基地は撤去すべきと主張しているのである。それは、軍事的に海兵隊が抑止力として機能していない事実を踏まえたものである」(p.156)と述べている。「抑止力論」批判を前面に打ち出す立場に立ってしまえば、佐藤のような言説に反論することも難しくなってしまうのではないだろうか(もちろん嘉手納も抑止力になっていないと反論することはできるだろうが)。「在沖海兵隊の存在意義を主張する人たち」の議論を逆手にとって反論することの問題点は、「かえって「じゃあ、米軍による抑止力をより強化すべきだ」という主張に利用される危険性」があることに加えて、「在沖海兵隊の存在意義を主張する人たち」の議論の前提を一部共有することで、それが社会的に一層広く受け入れられる効果を生みかねないことにあると思う。

 別の例を挙げると、目取真氏は11月13日の記事「沖縄県知事選挙ー自衛隊の先島配備に反対を!」で、「島嶼地域への兵力の小規模分散配置が危険であることは、太平洋戦争の歴史が教えている。制海権、制空権を失って兵站を確保できなくなれば、武器や食料は途絶え、増援や撤退もできなくなり、孤立化した部隊は全滅の危機にさらされる。このような太平洋戦争の教訓は、自衛隊の島嶼配備に反対する理由にもなる」と述べられている。けれども、「太平洋戦争の教訓」として日本軍の戦略のまずさを挙げるような歴史観を持つ人々の多くは、だからこそ沖縄の自衛隊・米軍基地を大幅に強化するべきだと考えているだろうし、こうした「太平洋戦争の教訓」を強調すればするほど、アジア・太平洋戦争が日本の侵略戦争であった(日本が負けてくれて本当によかった)という歴史認識は、日本社会の中でますます後景化されていくのではないだろうか。「太平洋戦争の教訓」として日本軍の戦略のまずさを挙げるような議論を逆手にとるよりも、日本国民が真っ先に得るべき「太平洋戦争の教訓」はアジアに対する侵略責任であり、だからこそ、「太平洋戦争の教訓」が中国を始めアジアに敵対する日米安保や「自衛隊の島嶼配備に反対する理由にもなる」はずだと主張する方が、よほど筋が通ると思う(もっとも、目取真氏は「太平洋戦争の教訓」を逆手にとって利用しているのは政府・防衛省の側であると主張されているが)。

 第二に、目取真氏の「中国漁船の船長釈放について」に関する(私の)批判だが、この点も目取真氏に送信したコメントの内容に含めており、私自身は(今のところは)これが誤読や拡大解釈であるとは考えていない。

 第三に、浅井基文氏および伊波洋一氏を批判の対象に含めた件だが、理由は当該エントリーに書いた通りである。「今の日本のマスコミで発言し(浅井氏はそれを希望しているだろう)、また選挙を戦う上ではやむを得ないと言わざるを得ない「後退」」への配慮が私にないという指摘、これと関連して「政治的判断と強固な立場という二つのうち、前者があまりないままで、後者だけが一人歩きしている」という批判は、自分でも当たっていると思う。どの程度であればやむを得ない「後退」であると言えるのかの基準が私にはよくわからないからである。

 したがって、これも書かない方がよいのかもしれないが、目取真氏は、2005年に出版された『沖縄「戦後」ゼロ年』(生活人新書)で、「今、拉致問題を契機にして日本全体に吹き荒れている反北朝鮮の動きに対して、沖縄の反応は鈍いとしか言えません。日本国内で作り出されている北朝鮮への好戦的雰囲気は、間違いなく沖縄の基地強化につながる」(p.134)、「沖縄の反基地運動に問われているのは、沖縄の中の基地強化や演習に反対すると同時に、アフガニスタンやイラクへの在沖米軍の派兵に反対することだし、とりわけ朝鮮半島の安定化や平和の実現に、沖縄からどのように問題提起し、運動を作り出せるかだと思います」(pp.133-134)と述べられている。目取真氏が今回、「北朝鮮が行った蛮行は許されるものではなく、徹底した批判が加えられねばならない」「今回の砲撃は、たとえ米軍や韓国軍の挑発があったとしても・・・米国や韓国、日本が北朝鮮に対して軍事的、政治的、経済的制裁を加える格好の口実を与えるだけです」(「北朝鮮の砲撃事件と在沖海兵隊」)と発言されているのは、当時とは違って「抑止力論」批判に重点を置かれるようになっていることが大きいのではないかと私は思う。「抑止力論」批判の立場からは、「抑止力論」に説得力を持たせるような北朝鮮や中国の動きに対しては、たとえその原因が日本側にあるとしても(ほとんどすべての場合はそうだと思うが)、徹底的に批判しなければならなくなってしまうからである。このことは私には明白な「後退」ではないかと思えるが、「他人の人権を侵害するものであったり、帝国主義や排外主義と手を組むといったもの」であるとまでは言えないとして、批判を差し控えるべきなのだろうか。

 第四に、<佐藤優現象>に関連して、「まともな人間をその他の駄目な人々と一緒くたにすること」はしていないつもりだったが、他に優先して批判するべき人々がいる以上、そのように受け取られても仕方ないかもしれない。今後はもう少し批判対象を絞ろうと思う。

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