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大日本帝国bot――加藤陽子×佐藤優×福田和也(後編)

 中編は加藤陽子と佐高信の共著『戦争と日本人』の注釈でグダグダになってしまった感があるが(▼5)、次は佐藤優や加藤が評価する「統帥綱領」「統帥参考」について取り上げる。

●「統帥綱領」「統帥参考」

 「統帥綱領」(軍事機密扱い)は1928年に発行され、「統帥参考」はその解説書として1932年に編纂され、日本軍の教典として猛威を振るい、8・15後、例によって隠蔽・焼却されたが、大日本帝国時代を懐しむ天皇主義者団体たる偕行社(ホームページのトップに掲げられた「英霊に敬意を。日本に誇りを。」というスローガンから約一秒で理解できる)によって1962年に「原本のまま、限定複版」されている。「まえがき」を読む限り、その理由は殆ど冗談のようにしか思えない。


 最近、わが国の企業経営者の間に、経営の参考として「孫子」や「作戦要務令」等の兵書の研究が盛んになり、又、旧将校の間にも「統帥綱領」の入手を希望するものが多くなって来ている。ところが、終戦時機秘密書類は一切焼却を命ぜられ、本書も殆んど姿を消していたのであるが、幸にも、最近貴重な資料を入手することができたので、会員の要望に応えると共に、企業経営者及びそのスタッフの方々に、トップ、マネージメントのご参考に資するため、ここに原本のまま、限定複版することにした次第である。(偕行社『統帥綱領・統帥参考』、産業図書、1962年、pp.3-4)


 どうやら偕行社および佐藤や加藤は、「統帥綱領」および「統帥参考」が「企業経営者及びそのスタッフの方々」の「トップ、マネージメントのご参考に資する」と本気で考えているらしいので、東電を具体例として、さっそく教えを請うことにしよう(気分が優れない方は読み飛ばしていただいて構わない)。


第一 統帥ノ要義

4 統帥ノ本旨ハ常ニ戦力ヲ充実シ、巧ニコレヲ敵軍ニ指向シテソノ実勢カ就中ソノ無形的威力ヲ最高度ニ発揚スルニアリ。蓋シ輓近ノ物質的進歩ハ著大ナルヲ以テ、妄リニソノ威力ヲ軽視スベカラズト雖モ、勝敗ノ主因ハ依然トシテ精神的要素ニ存スルコト古来カワル所ナケレバナリ。況ンヤ帝国軍ニアリテハ、寡少ノ兵数、不足ノ資材ヲ以テ、ナオ能ク叙上各般ノ要求ヲ充足セシムベキ場合僅少ナカラザルニ於テオヤ。即チ戦闘ハ将兵一致、忠君ノ至誠、匪躬ノ節義ヲ致シ、ソノ意気高調ニ達シテツイニ敵ニ敗滅ノ念慮ヲ与ウルニ於テ始メテ能クソノ目的ヲ達スルヲ得ベシ。(「統帥綱領」、p.542)


 要するに、東電の「勝敗の主因」は「精神的要素」にあるのであって、「寡少の」「協力会社員」と「不足の資材」によっても、「協力社員」が一丸となって、東電幹部に忠誠を尽くし、テンションを上げて、放射性物質に「敗滅の念慮」を与えることによって、首尾よく「目的を達する」ことができる、というわけであった。どう考えてもバカすぎるが、おそらく佐藤が言いたいことは、「生命至上主義を超え」ているらしい「統帥権」の定義(▼6)に加えて、次の一節によく現れているのではないかと思う。


第一 統帥ノ要義

6 巧妙ニ適切ナル宣伝謀略ハ作戦指導ニ貢献スル所少ナカラズ。故ニ作戦軍モ亦一貫セル方針ニ基ヅキ、敵軍若クハ作戦地住民ヲ対象トシテコレヲ行イ、以テ敵軍戦力ノ壊敗等ニ勤ムルコト緊要ナリ。殊ニ方今ノ戦争ハ軍隊ト後方国民トノ間、形而上下共ニ彼此相関連シテ互ニ交感ヲ受クルコト益々多キニ於テ然リトス。(「統帥綱領」、p.543)



第一編 一般統帥
第八章 会戦
第二節 会戦準備

百五十七、会戦ノ実行ニ先タチ宣伝謀略ヲ用ヒテ予メ敵軍ノ交戦意志ヲ頽廃セシメ且作戦地住民ノ敵ニ対スル反抗行動ヲ誘発スルヲ得ハ我作戦ヲ利スルコト鮮少ナラス而シテ運動戦ニ在リテハ必スシモ完全ナル組織ヲ以テ十分効果アル宣伝謀略ヲ行フコト能ハサルヘシト雖全軍一貫セル方針ニ基キ功名適切ナル宣伝謀略ヲ行フノ奢意ハ常ニ必要ナリトス(「統帥参考」、p.256)


 佐藤であれば、市民に対する情報統制はもとより、福島県民を始めとする「作戦地住民」(▼7)の中から「反原発」に対する「反抗行動を誘発」させるために、「巧妙に適切なる宣伝謀略」が「常に必要」であると考えているとしてもおかしくないのではないか。この問題については別の機会に述べたいが、私が危惧しているのはむしろ、「反原発」運動の一部が、福島を始めとする東日本の農家らの反発を(主観的に)回避するために、自ら進んで「風評被害」という言説に乗ることで、かえって被害農家に対する補償を拒もうとする東電・政府の思惑を下から支えてしまっていることである(▼8)


●石原慎太郎へのエール

 ところで、大日本帝国といえば石原慎太郎もお忘れなく。というわけで、鼎談では石原に対する惜しみない無内容なエールが送られている。


佐藤 たとえば石原慎太郎は組織の動かし方がわかる人なんです。それは優れた文学者だからです。あの人も組織の中で仕事したことはないけれど、小説を読んで代理経験を積んでいるからですよ。でもみんな彼の使う言葉じりを捕らえてバッシングする。

加藤 批判された天譴論はずっとあるんですよね。天罰という考え方。天罰を受けたのは我々全体だというスタンスがより明瞭であれば、批判は浴びなかったでしょうが。(pp.147-148)


 加藤陽子、「血液型占い」に続いて、「天罰」について語る・・・。もうダメだわな。


●「食べ物の話」

 そして、鼎談の締めは「食べ物の話」なのであった。もちろん放射性物質の件はスルーされている。


佐藤 でも賄いで戦うって重要だと思いますよ。人は食わないでは生きていけない。唯物論の基本です。鈴木宗男さんにしても、森喜朗さんにしても、小渕恵三さんにしても、忙しくなると飯のことを心配する。あの橋本龍太郎ですら忙しいときにはアンパンを差し入れてきた。食い物の心配は人民の心配につながるんです。金日成は食い物に関する話がすごく多いんです。金正日は全然ない。だから金日成のほうが僕は信用できる。

〔中略〕

加藤 被災地で温かいものを、などと言いますと、また贅沢だなどといった批判も出そうですが、むしろそれは必然だと、精神科医で神戸の震災を体験された中井久夫さんが書いていました。お湯をかけて食べられるような即席食品は三日までが限界だと。それ以上になったらやっぱり工夫が要るのだそうです。〔中略〕いや、ほんとに申し訳ないのですが、震災以降かえって私は太ったのですね。一食一食が大切に思えて、味わって食べると残せない。(pp.154-155)


 基本的にくだらなすぎるとしか言えないが、「被災地で温かいもの」を食べるのが「贅沢だなどといった批判」は、少なくとも私は見聞きした覚えがないのだが。一体加藤はいつの話をしているのか(関東大震災か)?


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 以上が大日本帝国テイスト満載な鼎談のダイジェストである。残念ながら、福田和也はやや霞んでしまったが、福田が霞むほどの大日本帝国力(200シーベルト毎時くらい?)を放出する佐藤と加藤を、リベラル・左派メディアは好んで重用しているのだから世話はない。集団自殺をする際に、できる限り他人(世界)を巻き添えにしようとするのは、明治以来の日本のお家芸のようなものであるが(▼9)、日本が今なお無差別テロ国家であることは、どうやら疑いの余地がなさそうである。


(▼5) もちろんこの本自体がグダグダである。


佐高 私はよく、幸徳秋水と大杉栄のどっちに惹かれるかという質問をするんです。私自身は幸徳派ですが、どうも周囲の意見としては大杉栄のほうが分がいい。私の畏友、田中信尚なんかもあれだけ大逆事件を書いていながら、大杉だと言うんです。

加藤 うう~ん、難しい質問ですね。女性関係という視点から見たら、二人とも夫にはしたくないですからね。〔中略〕(p.34)


 ある人物に対する歴史的評価が、なぜか(加藤個人の)結婚談義にすり替わっているのが恐怖である。ここまで思考回路が違うと、推測すら憚られるほどだが、加藤にとっては歴史(的人物)を私的に消費(妄想?)するのが「歴史研究」の醍醐味ということになっているのかもしれない。これが単なる歴史オタクであれば(周囲の人間は辟易するだろうが)社会的害毒は比較的少なくて済むが、加藤のように著名な東大教授の発言なのだから勘弁してほしい。もっとも、加藤の『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』が「ベストセラー」(第9回小林秀雄賞受賞作品)になったように、日本人マジョリティが歴史を私的に占有・解釈することを好むのも事実である(この場合の「私的」の範囲は「日本人的」にまでは広がるかもしれないが)。

 おそらくこの問題にも関連して、以前、「ネット右翼も個人的に付き合えばよい人が多いのだから、彼ら・彼女らのことを個人的に知る努力もせずに、一方的に批判するのはおかしい」と主張する知人と言い争ったことがある。「個人的に付き合えばよい人が多い」というのは単に日本人同士の内輪の馴れ合いで、レイシストを「よい人」だと擁護するような日本社会や、一般的な(?)日本人の認識こそがレイシズムではないか、そんなふざけた主張を朝鮮人や中国人にも押しつけるつもりなのか、と私は反論したが、あなたは思いやりがないというようなことを言われて、まったく話は噛み合わなかった(他にもいろいろ言われたが、どうでもよかったので、あまり覚えていない)。

 レイシストに寛容な(私的な「理解」を示す)こうした主張は、日本のリベラル・左派界隈ではさほど珍しくないように思うが、どんなにくだらない人間でもジャーナリストがルポを刊行できる程度には個人史があるのだから、彼ら・彼女らがレイシストのことを「個人的に知る努力」を積み重ねているうちに、レイシストによる犯罪的行為はさらに積み重ねられていくだろう。

(▼6) 

第一編 一般統帥
第一章 統帥権

二、政治ハ法ニ拠リ統帥ハ意志ニ拠ル一般国務上ノ大権作用ハ一般ノ国民ヲ対象トシ其生命、財産、自由ノ確保ヲ目的トシ其行使ハ『法』ニ準拠スルヲ要スト雖統帥権ハ『陸海軍』ト云フ特定ノ国民ヲ対象トシ最高唯一ノ意志ニ依リテ直接ニ人間ノ自由ヲ拘束シ且其最後ノモノタル生命ヲ要求スルノミナラス国家非常ノ場合ニ於テハ主権ヲ擁護確立スルモノナリ(「統帥参考」、p.3)



(▼7) 無論、原文における「作戦地住民」は、日本の被侵略地域の人々を指している。「作戦地住民の敵に対する反抗行動を誘発する」という、当時のこの破廉恥さは、現代においては在日朝鮮人に朝鮮民主主義人民共和国(政府)を批判させようとする、リベラル・左派を含む日本人マジョリティの心性に、立派に引き継がれていると言えるだろう。

 なお、「統帥綱領」「統帥参考」は日本軍に対して侵略地域における略奪の常態化を義務づけている(「統帥参考」は三百三十二および三百三十三を参照)。


第四 作戦指導ノ要領

37 補給ハ実ニ兵站ノ主体ニシテ、兵団ノ大ナルニ従イ必ズシモ常ニソノ斉整円滑ヲ期待スルコト難シ。スナワチ高級指揮官ハ情況ニ応ジテ諸種ノ手段ヲ尽シ、少ナクモ緊要ノ時機、重要ノ方面ニ於ケル主要軍需品ノ補給ニ遺憾ナカラシムルト共ニ、情況ノ変化ニ伴ウ、作戦ノ指導ニ支障ヲ生ゼシメザル如ク諸般ノ措置ヲ定ムルヲ要ス。而シテ勉メテ戦地ノ資源ヲ利用シ、カツ為シ得ル限リコレヲ保護培養シ、以テ本国ヨリスル追送ヲ軽減スルノ着意ヲ必要トス。(「統帥綱領」、p.554)



(▼8) こうした傾向は一部の「反原発」デモにも見られるものである。一例を挙げれば、4月16日に渋谷で行われたPARC主催の「野菜にも一言いわせて!さよなら原発デモ!!」は、「食品衛生法の暫定規制値」を上回る(とされる)放射性物質を含む農産物以外に対する消費者の(正当な)買い控えを、すべて「風評被害」として片づけた上で、「放射能で被害にあったり、風評被害で迷惑している野菜や魚、牛や馬など生きものの声を代弁」することを謳っていた。


「福島県産のほうれん草、小松菜、かぶ、キャベツ、ブロッコリー、水菜、椎茸などから、
また茨城県、栃木県、群馬県、千葉県産のほうれん草などから
規制値を上回る放射性物質が検出されています。
これが報道されると、規制値を上回っていない農産物に対しても、
「福島県産の野菜は危ない!」「茨城県産も買うな!」と、
風評被害が猛スピードで広がり、農家は出荷もできず困っています。


〔中略〕

この集会とデモでは、放射能で被害にあったり、風評被害で迷惑している野菜や魚、牛や馬など生きものの声を代弁します。
「安全な土でのびのび生きさせろー」
「塩コショウはかけたらおいしいけど、放射能はまずすぎるぞー」
「うちの畑、放射能で汚さないでー」
「放射能漬けの海は泳ぎたくないぞー」
「ミルクに放射能入ってしまった。誰のせいだー」
「せっかく育ったのに!風評被害とんでもない!」


 PARC NPO法人アジア太平洋資料センター:「4/16(土)野菜にも一言いわせて!さよなら反原発デモ!!」
 http://www.parc-jp.org/freeschool/event/110416.html

 どこまで知られているか知らないが、現時点における日本の「食品衛生法の暫定規制値」は、食品1キログラムあたり、ヨウ素が2000ベクレル、セシウムが500ベクレルで、前者はWHO(世界保健機関)が「餓死を避けるために緊急時に食べざるを得ない値」の限界として定めている1000ベクレルの2倍である子どもを救え!(魯迅):「「日本は、食べ物がない飢餓状態より酷いのか」の矛盾」)。このデモの趣旨に従えば、「餓死を避けるために緊急時に食べざるを得ない値」の約2倍(実際にはプルトニウムも含まれるだろうから、とても2倍では済まないと思うが)までの放射性物質を含む農産物については、「せっかく育ったのに!風評被害とんでもない!」(→子どもも一緒にみんなで食べよう!)ということになりかねず、あまりにも犯罪的であると思う。

 このデモには約1500人が参加したとのことで、参加者が必ずしも主催者の見解に全面的に賛同しているわけではないだろうが、「飯舘村のトマト」のコスプレをしたスパイダーマンが、「デルモンテ、カゴメさんに、福島の農家全体が拒まれました」というプラカードを下げている写真に象徴されるように、このデモが「餓死を避けるために緊急時に食べざるを得ない値」の2倍以上もの「暫定規制値」を市民の側から正当化し、それを社会的にアピールする効果を持ったことは、否定しがたい事実だろう。強く批判したい。

(▼9) 「他人」は必ずしも外国人とは限らない。例えばこれなど。


@hanayuu 【都内小学校で牛乳拒否いじめ】給食の牛乳(千葉県産)をパスして水筒持参を担任に認めてもらいホッとしたのもつかの間、給食の時間にクラスメイトに「福島・千葉の人に失礼だ!あやまれ!」などとなじられ娘号泣。


 http://twitter.com/#!/LemonMama_Tokyo/status/73593220780658689

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