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Rawan URL 2011-07-19 (火) 18:00

おっしゃるとうり、原発を「怖い、危険、止めろ」という勢いだけが増し、「植民地主義・民族差別の克服」思考を無視、あるいは拒否している反原発界隈の流れとパラレルにリンクしちゃっていますね。

>小出氏には「朝鮮の核問題」という優れた論文があるのだから

現実に起きたことによる「心理面の高揚」が、冷静時の論理的思考や振る舞いを「一時的」に曇らせているだけならいいのですが。

m_debugger URL 2011-07-21 (木) 22:06

>Rawanさん

小出氏の批判ばかりするのは私も心底本意ではないのですが、「反原発」運動は今が正念場だと思うので、体制に回収されないような言説を提示できればと思います。

>原発を「怖い、危険、止めろ」という勢いだけが増し、「植民地主義・民族差別の克服」思考を無視、あるいは拒否している反原発界隈の流れとパラレルにリンクしちゃっていますね。

これは高木仁三郎氏が原爆について同じ指摘をされていましたね。最近『新装版 食卓にあがった放射能』(高木仁三郎・渡辺美紀子、七つ森書館、2011年)を読みましたが、高木氏はチェルノブイリ原発事故当時の日本政府の輸入食品に対する規制値の甘さを「原発大国を許している私たち自身の放射能への無自覚の反映」(p.91)として強く批判していました。小出氏に対する批判もそのまま当てはまると思いますが…。


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「他の東南アジア諸国の規制値の厳しさは、原発をもたない国の姿勢を示している。後で詳しく述べるが、日本が三七〇ベクレルという欧米並みの高い基準値を採用していることが、これらの国々への圧力になっている現実もある。「日本も輸入しているのだから」とか、「日本の基準値以下だから」ということが、他のアジアの国々で、EC諸国などによる汚染食品の押しつけの口実になるとしたら問題だ。」(p.91)

「S:だけど、七沢潔さんの本『チェルノブイリ食糧汚染』(講談社刊)にあったような汚染品を安く買い受けて転売している業者があるのは事実のようで、積み戻し品が他国に押しつけられるケースが大いにありうる。そうだとしたら、日本での規制強化を求める私たちの要求は、とんでもないエゴイズムということになりかねない。

T:いやそれは違うよ。そういうふうに考えていくと、「じゃあ日本の規制も甘くして他国に迷惑のかからないようにしましょう」ということになってしまう。それでは、汚染を放置し、矛盾をひろげるだけだよ。この点に関しては、汚染食品の流通を国際的に監視するネットワークをひろげるしかないでしょう。」(pp.155-156)

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Home > スポンサー広告 > 小出裕章氏「テポドン着弾でメルトダウンある」への抗議

小出裕章氏「テポドン着弾でメルトダウンある」への抗議

【7/4 訂正】 当該エントリーはもう少し時間をかけて書き直すことにします。jimpowerさん、コメントありがとうございました。

【7/18 追記】 エントリーの手直しをすると告知してから、すでに2週間も過ぎてしまい、すみません。ようやく更新できました。


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 6月29日に大阪で開かれた株主総会で、「北朝鮮が原発に対してテポドンを撃ってきたらどうするか」という株主の「質問」に対して、関西電力の経営陣が「自信満々に「着弾があっても、堅固な立派な格納容器と思っている」と答えた」件は、周知のように反原発運動関係者を含む多くの日本人の嘲笑を買うことになった。これもすでに広く報じられているように、小出裕章氏は関電のこの「安全保障宣言」を「バカげた返答」と一蹴し、「〔「テポドン」着弾で〕仮に格納容器が壊れなくても、配管1本が壊れるだけで炉心溶融(メルトダウン)が起こりえる」と批判している(強調は原文による)。

 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ:「6月30日 テポドン着弾で格納容器が無事でも配管1本壊れればメルトダウンある 小出裕章(スポーツ報知)」
 http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/30/hochi-jun30/

 当たり前のことだが、小出氏の関電批判は科学的にはまったく正しい。けれども、私は、小出氏のこの発言は、科学的知見をもって関電を公的に批判するという以上に(そもそも小出氏に指摘されるまでもなく、関電の返答が非科学的であることは、科学に疎い大抵の人間にとっても自明だろう)、むしろ朝鮮民主主義人民共和国や在日朝鮮人に対する日本社会のレイシズム(に基づく「脅威論」)を反復する役割を果たしてしまっていると思う。幸いと言うには苦いものがあるが、関電の返答の愚かさぶりは、ほとんど誰もの想定を超えていたため、保守・右派の多くはこの件を小出氏の発言ごと黙殺しているように見えるが、ネット上では下劣なレイシストたちが、「配管1本が壊れるだけで炉心溶融(メルトダウン)が起こりえる」という小出氏の発言を引いて、外国人原発労働者をテロリスト扱いし、「北の工作員」たる在日朝鮮人を弾圧すべきであると喚き立てている。

 問題をやや単純化するために、次のような言説を考えてみよう。


A:我が社のガラス細工は絶対に壊れません。
B:女性がヒステリーを起こしてドロップキックをしたら、どうするんですか?
A:女性がヒステリーを起こしてドロップキックをしても、堅固な立派なガラス細工と思っています。
C:女性がヒステリーを起こしてドロップキックをしたら、全壊しかねません。

(A=企業、B=株主、C=専門家)


 どうだろう?Aの主張が非科学的であり、Cの批判が科学的であることは疑いようもないとはいえ、それでもこの応酬は根本的におかしいのではないだろうか?「ガラス細工」が壊れうる様々な要因の中から、あえて「女性がヒステリーを起こしてドロップキックをしたら」という「危惧」を公言したBの「質問」は、それ自体が明白な女性差別――女性は本質的にヒステリックな存在であり、我々男性の常識が通用しないといった類の蔑視――を前提とするものである。そうだとすれば、CがBに対する批判を抜きにAを批判することは、たとえ科学的には正しいとしても、社会的にはBの差別的な価値観を容認・反復するという悪影響を及ぼしてしまうのではないだろうか。

 仮にこの例え話がバカバカしく見えるとしたら、それは日本社会における女性差別が朝鮮人差別と比べてまだマシだからというにすぎないだろう。日本人マジョリティが、「女性がヒステリーを起こしてドロップキックをしたら」という想定には失笑や反感を覚えても、「北朝鮮が原発に対してテポドンを撃ってきたら」という想定は、一部の批判はあるにせよ、ほとんど「自然」に受け容れてしまうこと、リベラル・左派の大半が株主発言の差別性を不問に付して(むしろそれに便乗する形で)――実際には朝鮮(人)は日本の放射能テロの完全な被害者なのだが――関電をひたすら哄笑していることは、日本の反原発運動の現状および将来への楽観を容易に許さないものである(と私は思う)。

 これは私が指摘するまでもなく、すでに焦点化しつつあるが、少なくとも日本においては、植民地主義・民族差別の克服なき脱原発の実現(海外への原発輸出の全廃を含む)は、事実上まず不可能であると思う。とりわけ福島原発がまったく収束しそうにない状況下では、「北朝鮮が原発に対してテポドンを撃ってきたら」、仮に他の原発をすべて止めていたとしても日本は壊滅状態になるのだから、反原発派は(も)「北朝鮮の脅威」にまともに向き合うべきであるといった、一部の原発推進派の言説(「踏み絵」)は、むしろ当の「オール・ジャパン」的「反原発」運動の側から進んで受容されることさえありえるのではないか。

 実際、日本のリベラル・左派の(少なくない)一部は、これまでも例えば朝鮮学校への「無償化」排除に反対するがゆえに、朝鮮学校や「北朝鮮」の「反日」をあえて(?)批判する、といったような――要するに、日本社会を反植民地主義によって解体するのではなく、朝鮮人社会を植民地主義的な日本社会と「共存」可能な方向へと解体しようとする――「北朝鮮」批判の「踏み絵」を自主的に散々踏みまくってきており、多分にその論理的帰結として、いまだに朝鮮学校への「無償化」適用すら果たしえていない。

 小出氏の「テポドン着弾でメルトダウンある」発言は、本来なら反植民地主義の立場から日本人が主体的に解体するべき(植民地主義・民族差別に基づく)「北朝鮮の脅威」を――小出氏自身の意図はともかく、また関電の愚かさが際立ちすぎているために、相対的には目立っていないかもしれないにせよ――結果的に肯定する言説になってしまっていると思う。小出氏には「朝鮮の核問題」という優れた論文があるのだから、朝鮮をめぐる自らの発言の社会的影響力について、もっと慎重であってほしいと僭越ながら願う。

 小出裕章:「朝鮮の核問題」
 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/KoreanN.pdf

Comments:2

Rawan URL 2011-07-19 (火) 18:00

おっしゃるとうり、原発を「怖い、危険、止めろ」という勢いだけが増し、「植民地主義・民族差別の克服」思考を無視、あるいは拒否している反原発界隈の流れとパラレルにリンクしちゃっていますね。

>小出氏には「朝鮮の核問題」という優れた論文があるのだから

現実に起きたことによる「心理面の高揚」が、冷静時の論理的思考や振る舞いを「一時的」に曇らせているだけならいいのですが。

m_debugger URL 2011-07-21 (木) 22:06

>Rawanさん

小出氏の批判ばかりするのは私も心底本意ではないのですが、「反原発」運動は今が正念場だと思うので、体制に回収されないような言説を提示できればと思います。

>原発を「怖い、危険、止めろ」という勢いだけが増し、「植民地主義・民族差別の克服」思考を無視、あるいは拒否している反原発界隈の流れとパラレルにリンクしちゃっていますね。

これは高木仁三郎氏が原爆について同じ指摘をされていましたね。最近『新装版 食卓にあがった放射能』(高木仁三郎・渡辺美紀子、七つ森書館、2011年)を読みましたが、高木氏はチェルノブイリ原発事故当時の日本政府の輸入食品に対する規制値の甘さを「原発大国を許している私たち自身の放射能への無自覚の反映」(p.91)として強く批判していました。小出氏に対する批判もそのまま当てはまると思いますが…。


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「他の東南アジア諸国の規制値の厳しさは、原発をもたない国の姿勢を示している。後で詳しく述べるが、日本が三七〇ベクレルという欧米並みの高い基準値を採用していることが、これらの国々への圧力になっている現実もある。「日本も輸入しているのだから」とか、「日本の基準値以下だから」ということが、他のアジアの国々で、EC諸国などによる汚染食品の押しつけの口実になるとしたら問題だ。」(p.91)

「S:だけど、七沢潔さんの本『チェルノブイリ食糧汚染』(講談社刊)にあったような汚染品を安く買い受けて転売している業者があるのは事実のようで、積み戻し品が他国に押しつけられるケースが大いにありうる。そうだとしたら、日本での規制強化を求める私たちの要求は、とんでもないエゴイズムということになりかねない。

T:いやそれは違うよ。そういうふうに考えていくと、「じゃあ日本の規制も甘くして他国に迷惑のかからないようにしましょう」ということになってしまう。それでは、汚染を放置し、矛盾をひろげるだけだよ。この点に関しては、汚染食品の流通を国際的に監視するネットワークをひろげるしかないでしょう。」(pp.155-156)

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