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人権から撤退する左派 (1)――『週刊金曜日』と共産党の場合

●参議院・文教科学委員会審議録(3月23日)

 昨日、高校「無償化」法案が、参議院・文教科学委員会で約6分間審議された。すっかり忘れていたのだが、参議院では文科委員長が自民党議員だったため、さすがに民主党政権も衆議院のときのようなナメた真似はできないらしいのであった。昨日の文科委員会は予定時刻より2時間10分ほど遅れて始まったので、審議前に開かれた理事会(非公開)が相当荒れたのではないかと思う。審議は川端が呪文のように法案の趣旨説明を読み上げただけで、質疑は一切行われておらず、特筆すべきこともない。


●人権から撤退する左派 (1)――『週刊金曜日』と共産党の場合

 ところで、『週刊金曜日』の最新(3月19日)号(「金曜アンテナ」)に「朝鮮学校除外に高校生らが訴え 「母国の文化や言葉も学びたい」」という記事が掲載されている。最近の『金曜日』は、「在特会」の「桜井誠さんに直撃」してご意見拝聴するような、得体の知れないレイシスト・コラボ雑誌と化しているため、今さら突っ込みを入れるのも野暮かもしれない。が、『金曜日』編集部によるこの記事は、国会審議の現状を知らない(つまり大多数の)読者を誤誘導するものであり、放置するには悪質さが目立つため、早めにバグ取りをしておくことにする(強調はすべて引用者による)。


「今まで差別を感じてこなかったので、高校無償化法案から、まさか除外されるとは思っていなかった。今日の『朝日新聞』の報道はショック。日本で生まれ育ったけれど、母国の文化や言葉も学びたい。これからも、一人の朝鮮人として生きていきたい」
 こう話したのは、東京朝鮮中高級学校に通う高校二年生の呉香仙さん。西東京朝鮮第一初中級学校を支援する「ウリの会」主催の院内集会に、同級生らと参加した。一二日付『朝日新聞』(朝刊)一面では「朝鮮学校 無償化除外へ」との見出しで記事が出たため、冒頭のような発言となった。


 まるで朝鮮学校の学生がショックを受けているのは、民主党政権ではなく当日の朝日新聞の報道のせいだ、とでも言わんばかりの駄文である。もちろん、朝日の報道が問題だらけなのは言うまでもないが、ここまで民主党政権批判をわかりやすく回避する『金曜日』編集部が他社の報道責任を問える立場にあるとは思えない。


 集会では、午前中に文部科学委員会で高校無償化法案可決を見届けた、同理事の宮本たけし衆議院議員(共産党)が報告。委員会で新聞報道を質したところ、次のような政府統一見解が出たという。
▼外国人学校の支給対象範囲は、「高等学校の課程に類する課程」として位置づけられるものを文部科学省令で定める。
▼これまでの各大臣の発言は、判断基準や方法については、様々な論点があることを述べたもの。
▼文部科学省令は、文部科学大臣の責任において判断する。
 新聞報道は否定したものの、朝鮮学校を除外しないとの言明はなかった。法案は参議院に場所を移し、今月中に成立する見通し。今後は朝鮮学校が省令の「高等学校の課程に類する課程」に位置づけられるかどうかの判断を誰がどう行なうかが最大の焦点となる。


 「午前中に文部科学委員会で高校無償化法案可決を見届けた、同理事の宮本たけし衆議院議員(共産党)」とは、なかなか笑わせてくれる解説ではないか。詳しくは先日のエントリーで紹介済みなので手短に述べるが、当日の文科委員会では、朝鮮学校に対する法案の適用/除外が不明確なままでの採決を拒否する自民党の反対意見を押し切って、民主・公明・共産各党が賛成多数で法案を可決した(審議が紛糾したため採決は午後にずれ込んだ)。この短いフレーズの中に、どうすればここまでバグを盛り込めるのか逆に感心させられるが、ここは「午後に文部科学委員会で高校無償化法案の強行採決に明確な賛成票を投じた、同理事の宮本たけし衆議院議員(共産党)」と言うのが正しい。

 さらに、「委員会で新聞報道を質したところ」という文章に主語がないのもポイントである。文脈からすれば主語は共産党であると読者は当然思うだろうが、実際の主語は自民党なのであった。しかも、「川端文科大臣が、法案の適用対象となる外国人学校を線引きする「客観的・普遍的」な基準として、大学入学資格(の排除基準)との整合性を有力な参照軸とする旨の答弁」をこの日にしたことにはまったく触れずに、「今後は朝鮮学校が省令の「高等学校の課程に類する課程」に位置づけられるかどうかの判断を誰がどう行なうかが最大の焦点となる」も何もないだろう。

 もっとも、この記事からだけでは、宮本が上記の答弁にあえて触れなかったのか、宮本は触れたが『金曜日』があえて無視したのかは判然としないのだが、当日の院内集会に参加した方のブログ(▼1)を読む限り、前者と判断するのが妥当なように思う。無論、この場合も、上記の答弁はマスコミ報道をチェックしていれば知ることができたのだから、『金曜日』の責任が軽量化するわけではない。それにしても、朝鮮学校の実質的な排除に直接的・間接的に加担し、しかもその証拠を意図的に隠しておきながら(▼2)、朝高生に向かって朝鮮学校の排除に「反対」する「報告」や「報道」をしてのける、宮本と『金曜日』編集部の厚顔ぶりは尋常ではないと思う(▼3)のだが・・・。


 朝鮮学校を支える町田市民の会代表、「鳩山由紀夫首相が言うように第三者機関で調査・判断するなどというのは、除外への布石としか思えない」と憤っている。
吉田亮子・編集部


 一体どんだけ他人事なんだという感じだが、改めて読み返すと、実はこの記事は朝鮮学校の排除に賛成も反対もしていないことに気づいてびっくり。というわけで、上の「朝鮮学校の排除に「反対」する「報告」や「報道」をしてのける、宮本と『金曜日』編集部の厚顔ぶりは尋常ではない」という部分は、「朝鮮学校の排除に「反対」する「報告」をしてのける宮本と、朝鮮学校の排除に「反対」さえしてみせない『金曜日』編集部の厚顔ぶりは尋常ではない」に謹んで訂正して読者にお詫びする。『週刊金曜日』はもはや存在自体がバグである。


▼1 以下に二つ挙げておく。

 ニョメン西東京ブログ:「~3月13日<ウリの会>院内集会に思う~」
 http://blogs.yahoo.co.jp/nyomeng60nisitk/34633192.html

 こぶしの木:「午前中は議会改革特別委員会懇談会、午後は環境基本条例制定特別委員会懇談会、夕方は「高校無償化朝鮮学校排除反対」院内集会主催、中身の濃い一日でした。」
 http://kobushinoki.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-0120.html

▼2 『金曜日』が朝鮮学校の実質的な排除に加担していないことを自ら証明するためには、現時点で少なくとも、『金曜日』編集部が<佐藤優現象>を総括し、<佐藤優現象>を推進してきた自らの社会的責任を公的かつ具体的に明らかにしていなければならないだろう。

▼3 当日の宮本のブログ記事もひどい。朝鮮学校に対する差別的な取り扱いについて一言も触れることなく、「修正案」の可決を自画自賛する宮本は、「巨悪にたちむかう」前に、民族差別を容認しながら民族差別に「反対」している自らのダブルスタンダードに「たちむかう」べきではないのか。

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